
家計管理をやろうやろうと思っていたら〇年経っていました
こうやって情報発信する私も、真の意味でズボラではないのかもしれませんw
ただ個人評価では、かなりの面倒くさがりだと思っています。
その私が「家計簿つけよう」と思い始めたのは、嫁さんと付き合い始めたときでした。
何しろ交遊費だ結婚式の費用だでバンバンお金が出ていきました。社会人1年目でそんなに収入も多くなかったですし、田舎なので車が必要だからローンも組んでいましたから、預金がみるみる減っていきました。
しかし家計簿をつけようと思ったものの、昔から三日坊主だったため、レシートをちゃんと取っておいてノートに書き留めるとか、ATMで引き出したら用途を明らかにするとか全然ダメ。面倒くさ過ぎてやってられないのです。
挑戦しては断念して、時に嫁さんに押し付けようとして拒否されてを繰り返し、家計簿をつけようとしてから10年、ある程度見られる形になったのは3年前。
つまりまともに家計簿つけられるまでに7年かかりました。
今回はそんな私が、家計簿をつける上で大事だと思ったことをまとめてみようと思います。
まず「家計簿なんかつけない!」と心に決める
いきなり前提をひっくり返しますが、家計簿はつけなくて済むならつけないほうがいいと思います。
家計簿をつけるだけでお金の問題が解決することはありません。家計簿は所詮、ただの記録。家計簿つけただけでは終わらなくて、そこから何かを考えて、行動に移すまでで1ターンなわけです。つまり超面倒くさい。もう書いてるこっちも「うへぇ」となってきますw
だから試しに「家計簿なんてやらなーい」と思って、2、3か月過ごしてみました。そこで何の苦も感じなければ、家計簿は必要ないと思います。
私の場合は、「お金の出入りがはっきりしなくてもやもやする」、「不安が消えない」、「ふと意識すると、どんどん気になってくる」という気分になってきたので、その気持ちを解消するため、少しずつ形にしていきました。
口座を1つにする
最初にやったことは、口座を1つ以外全部やめることでした。これ家計簿か? とも思いますが、自分の入出金が全部わかれば家計簿だ! と何かの本に書いてありました。大学生時代に読んだ本なので、タイトルも忘れてしまいましたが。
「まず家計簿をなぜつけるのか、目的をはっきりさせましょう」と言われますが、そんな、やったことないのに目的と言われても。
そもそも家計簿ってどう役に立つのか、やってみるまでわからないものです。つけ方で役の立ち方も変わるでしょうから。
だから最初の一歩は、なるべく自分にとって面倒にならない最小限の方法は何か? と考えたり探したりしました。
私の場合、社会人になる前に親がいろいろ銀行口座を作ってくれていましたが、それら口座から預金を全額引き出して、1つの口座につっこみました。口座を閉じる手続きも面倒なので、開いたまま中身を空っぽにしただけです。
給与振り込みも家賃の引き落としも各種公共料金も、全部一つの口座からにしました。だから残高履歴を見るだけで立派な家計簿になります。
私の使っている地方銀行は1か月に1度、先月の残高履歴を郵送してくれました。だから月の最初の残高と最後の残高を見るだけで、自分の貯金がどれだけ増えたか、または減ったかがわかるようになりました。
最初から完璧なシステムはつくれない(有料は除く)
もちろん残高履歴ではわからない情報がいっぱいあります。
ATMで引き出したお金は何に使ったのか、クレジットカードの内訳はなんだったのかわかりません。
しかしあれやこれや最初から把握しようとして、いきなりレシート集めたりなんかしだすと途端に家計簿の難易度があがってしまいまいます。
『何事も8割まで仕上げるのに2割の労力を使い、残り2割を仕上げて完璧にするために8割の労力を使う』なんて言葉もあるそうです。
どうしても最初からきっちりしたい! という方は、もうこんなズボラな人間のブログを読んでる場合じゃないと思いますがw 『マネーフォワード』などの有料な資産管理サービスを使用するのがいいと思います。私は月額500円の手数料も惜しいと思っちゃって使ったことはありませんが。
スプレッドシート(Excel)でいい
口座を一つにまとめて、実はここで7年停滞しました。理由は簡単で、何も困らなかったからw
別に家賃やクレジットカード払いが払えなくなることもなかったし、ボーナスも含めれば預金は少しずつですが増えていきました。
しかし子供の誕生で、環境が変化しました。ありきたりw
将来の教育費用とか、食費とか衣類代とか、大人と違って年々かかる費用が大きく変化します。
果たして今の貯金スピードで足りるのか、再び不安が出てきたので家計簿をステップアップすることにしました。
もちろんお金はかけたくないので、まずExcelに銀行の残高履歴を月に一回、入力することから始めました。最終的にはスマホでいつでも見られるように、スプレッドシートを使っています。
だいたい下のような感じです。

一番のメリットはグラフにできること。やはり数字の羅列より見た目でどう変化しているかを表すと、いろんなことを考えるようになります。
ここらへんでようやく目的がわかってくる
スプレッドシートを眺め始めて、ようやく目的が見えてきました。
- 年単位でどれくらいお金を使っているのか知りたい
- 月々の黒字赤字は、ATM引き出し額で決まるみたいだから、ここをなるべく抑える方法を考えないと
- クレジットカード使用料も変化が激しい上に、一ヶ月遅れで引き落とされるから内容忘れちゃってる。ここももっと把握して、コントロールしないと
- 出張関係で使ったお金は後で出張費が出るから、本来の家計からは分離しないと
年単位の支出がわかれば、必要最小限の預金額がわかります。それを確保したら、その他は投資に回して、できるだけ利回りがつくように運用したい。必要最小限の預金にするんだから、使途不明の支出が出ないように、いつでも内容を把握できるようにしたい。
こうして目的がはっきりし、またスプレッドシート家計簿に足りない部分を補っていきました。ここもスプレッドシートのいいところかなと思います。家計簿の仕組みを、そのときそのときで柔軟に変化させていけますので。
自分に無意味な分類はしない
こうしてバージョンアップしたスプレッドシート家計簿が以下です。
通信料と本代、ガソリン+ETCの欄が増えました。クレジットカードをWeb明細に切り替えたことで、いつでも見返すことができるようになりました。月初めに家計簿を見て、普段より多ければWeb明細で何に使ったのか確認します。
よくある食費とか衣服代、日用品代、交遊費などはわけません。なぜならそれらを節約する気がないからです。節約しないものを細かく記録しても疲れるだけです。

キャッシュレス化する
先述した通り、各種クレジットカードをWeb明細にしました。
これは別のとらえ方として、支払いを可能な限りキャッシュレスにすれば、Web明細が家計簿代わりになるということでもあります。
最近はPaypayなどのスマホ決済もあり、個人商店でもキャッシュレスで支払えるようになりました。減税効果やポイント還元もあるので、キャッシュレス化すること自体が節約にもなります。
そうは言ってもたくさんのカードやスマホ決済を入れると管理が複雑になり、それはそれで面倒でもあります。私も仕組みはシンプルなほうが好きなので、最終的に以下のサービスに絞りました。絞ったと言えるレベルではないかもしれませんがw
- 楽天カード(メインのクレジットカード)
- 出光まいどプラス(ガソリン代とETC)
- 地銀キャッシュカードのクレジット機能(仕事用)
- 楽天Pay(クレジットが使えない店用)
- Paypay(クレジットも楽天ペイも使えない時と電子書籍)
これでほぼキャッシュレス化できています。Paypayすら使えない場所というのは、歯医者とか保育園くらいです。
満足したらやめる
冒頭にも書きましたが、家計簿は行動までつなげて1ターンと考えています。
家計簿をつけて変えた私の行動は以下の通りです。
- 本の購入予算を毎月1000円積み立て式にする
- 家族の外食予算は毎月12,000円
- 私の飲み会予算は毎月10,000円
どれも繰り越しありとしていて、今月予算を超えても、余っても、予算との差額は次の月に足します。例えば外食予算が今月10,000円しか使わなかったなら、来月の外食予算は+2,000円の14,000円までOK、みたいな感じです。
こうしているのは、毎月リセットしてたら「予算使い切らなきゃ!」という変なプレッシャーがかかって、逆に無駄遣いしてしまいそうだからです。
こんな感じで、段々とですが家計も安定してきました。家計簿のつけ方も上記の行動ルールも、子供の成長とか外部環境の変化に合わせて変えていきたいと思っていますが、何の意識をしなくても支出が安定するようになれば、家計簿つけるのはさっさとやめたいところです。
イヤなことを少しずつやめる。お金の執着をなくしたい。お金のことなんか考えなくても困らないようになりたい。これが私の本当の目的です。
どこまで突き詰めても家計簿は目的ではなく手段。これを忘れないことが、家計簿をつける上で一番大切なことかもしれません。